経理10年目!アラフォーのモブ美です!
私自身、紹介予定派遣の求人で半年ほど働いた経験がありますが、正社員になれなくて契約解除となってしまいました。
でも、今は紹介予定派遣で働いていた会社よりも条件が良い会社で正社員として働いているので、結果的には良かったと思っています。
紹介予定派遣とは、派遣先の会社に直接雇用されることを前提に派遣される働き方ですが、私のように紹介予定派遣から正社員になれないこともあります。
この記事では、紹介予定派遣から正社員になるのが難しい理由と成功へのヒントを解説します。
ぜひ参考にしてください。
紹介予定派遣とは
紹介予定派遣とは、派遣先の企業に直接雇用されることを前提として働く雇用形態のことです。
通常の派遣の派遣期間は最長3年ですが、紹介派遣は通常6ヶ月と決まっています。
紹介予定派遣として勤務したあと、企業と派遣社員の双方が合意すれば、正社員や契約社員として直接雇用契約を結びます。
ここで注意!
「正社員や契約社員」ってところが落とし穴!必ずしも正社員登用が保証されているとは限らないのです。
直接雇用には2種類あります。
- 期間の定めのない正社員
- 一定期間を定めて雇用される契約社員
つまり「直接雇用=正社員」ではないのです。
あなたがもし正社員を目指すのなら、明確に「正社員」と記載されていない求人は避けたほうがいいです。
- 社員になれる!
- 契約社員を目指せます!
- 3ヵ月後は直接雇用!(契約社員を目指せる紹介予定派遣です)
これらはすべて契約社員としての直接雇用を意味する表現です。
パッと見ると「正社員になれる!?」と勘違いしてしまいそうな表現もありますので気をつけましょう。
紹介予定派遣の求人は、募集要項をよく確認してから応募しましょう。
「え?正社員じゃないの!?」というような不満や誤解が生じないように、雇用形態をしっかりと確認してください。
紹介予定派遣から正社員になれない理由と原因
紹介予定派遣から正社員になれない理由と原因はさまざまです。
企業側の事情と労働者側の事情の両方が考えられます。
企業の経営状況の悪化
企業の経営状況の悪化で、正社員としての採用が難しくなって待った場合、紹介予定派遣から正社員への道は閉ざされてしまいます。
このケースは、私の経験上あまり聞いたことがありませんが、可能性はあります。
正社員登用の枠がなくなった
企業の採用計画の変更により、正社員登用の枠がなくなってしまう場合もあります。
紹介予定派遣は、必ずしも正社員登用を約束するものではないことを念頭に置いておきましょう。
スキルや経験不足
紹介予定派遣として働く6ヶ月の間で、企業側からスキル不足と判断されてしまう場合があります。
6ヶ月って、結構あっという間です。
短い期間で企業側にあなたの能力をしっかりアピールしないといけません。
選考テストで不合格になった
紹介予定派遣の契約満了の前に、双方で直接雇用の合意があったとしても、このタイミングで試験や面接といった選考テストを実施する企業もあります。
紹介予定派遣に応募した時の書類選考や面接に合格して、6ヶ月間ちゃんと働いてきたとしても、選考テストで不合格になってしまい、正社員になれないケースもあります。
選考テストはSPIなどを実施する企業が多いようです。
どのようなテストが実施されるのかを確認し、事前に対策しておきましょう。
職場の雰囲気が合わない
紹介予定派遣は、労働者側である私たちが断っても良いのです。
「実際に働いてみたけれど、この会社で長く働く気にはなれないな。」
と思ったら、直接雇用を断っても問題ありません。
仕事内容が合わない
事前に求人の募集要項を見ていたとはいえ、働いてみたら思っていた仕事と違うと感じることもあります。
「この会社で直接雇用されて働くより、転職活動しようかな」と思う人も少なくありません。
自分の目的に合わせて、直接雇用を断っても問題ありません。
契約条件が合わない
私が正社員になれなかった理由はこれです。
紹介予定派遣から正社員になる場合、紹介予定派遣で働いていた時と雇用条件が変わることはよくあります。
紹介予定派遣では時給で働いていたのが月給になりますし、休暇や福利厚生も派遣先の企業の規則に従って働くことになります。
私の場合、派遣会社の人にお願いして給料の交渉をしてもらったのですが、「弊社の意向と合わないようですので、今回の直接雇用のお話は無かったことにしましょう」という感じで断られてしまったんです。
双方の合意がないと成立しないので、仕方がありません
そもそも直接雇用ってなに?
直接雇用とは、派遣会社を介さずに企業が直接労働者を雇用する形態のことです。
直接雇用には正社員以外にも以下の種類があります。
- 正社員:長期的な雇用を前提としたポジション
- 契約社員:一定の期間で契約された雇用形態
- アルバイト・パート:フルタイムよりも短い労働時間で働く形態
- 嘱託社員:特定の業務や期間に限定して雇用される形態
紹介予定派遣として働いているときは、派遣会社から派遣されている「社外の人」です。
直接雇用されると、「社内の人」として扱われます。
正社員と契約社員の違い
紹介予定派遣では、派遣期間が終わったら正社員になれる求人と、契約社員になれる求人があります。
この派遣期間は、いわゆる試用期間のようなものです。
正社員と契約社員はどちらも直接雇用と呼ばれる雇用形態ですが、それぞれ違いがあります。
特徴 | 正社員 | 契約社員 |
---|---|---|
雇用期間 | 無期限 | 3年または5年 |
安定性 | ||
更新の必要 | なし | あり |
給与 | 月給 | 時給または月給 |
福利厚生 | 充実 | 一部制限あり |
労働時間 | フルタイム | フルタイムまたはパート |
仕事内容 | 長期的・責任ある業務 | プロジェクトベースや期間限定の業務 |
賞与 | 出る | 出ないケースが多い |
昇給 | あり | ないケースが多い |
契約社員の雇用期間は、同じ職場に最長5年と決まっています。
5年以上働く場合、労働者が申し込むことで期間の定めのない「無期労働契約」に転換できます。
これを「契約社員の5年ルール」と呼ぶこともあります。
無期労働契約となっても契約社員であることには変わりません。
賞与や昇給の対象にはならず、更新が不要になるというメリット以外には大きな利点はあまり感じられません。
紹介予定派遣では、契約社員ではなく正社員を目指せる求人を選ぶことをおすすめします。
紹介予定派遣で正社員になれる確率はどれくらい?
紹介予定派遣から正社員になれる確率は約50%と言われています。
企業側から「スキル不足」と判断されてお断りされるケースもありますが、労働者側から断るケースも多いんです。
- 仕事内容が合わなかった
- 人間関係に問題がある
- 直接雇用の方が給料が下がる
- 派遣のほうがライフスタイルに合っている
実際に働いてみると見えてくる嫌な部分もありますからね。
紹介予定派遣は、企業も労働者側のお互いにミスマッチがないというメリットがあります。
紹介予定派遣のデメリット
直接雇用されない場合もある
紹介予定派遣として6ヶ月間働いたとしても、必ず直接雇用されるという保証はありません。
直接雇用の選考テストに落ちてしまったり、会社との相性が悪くて、直接雇用をこちらから辞退する可能性もあります。
またゼロから転職活動しなきゃいけないの!?
半年後には無職かもしれない不安を抱えながら仕事をするのはリスクが高いですよね。
短期離職の職歴が増える
直接雇用を辞退したり、不採用になってしまった場合は、6ヶ月という短い職歴が増えてしまいます。
断ること自体は何も問題ないのですが、不採用になった理由や辞退した理由を聞かれることがあるかもしれません。
何か問題がある人なのかな
スキル不足なのかも?人間関係で問題があるのか?などデメリットになる側面もあります。
有給休暇が付与されるまで時間がかかる
有給休暇は、入社から半年経つと付与されます。
紹介予定派遣の場合、直接雇用に切り替わったら、そこから半年経たないと有給休暇が付与されないのです。
ただし、直接雇用された時点から有給休暇を使える企業もあるので確認が必要です。
長く働いているのに有給休暇を使えないのは結構ツラいですよね。
待遇が悪くなる場合がある
紹介予定派遣で働いていた時のほうが時給が高いなんてこともあるんです。
正社員で働ける安心感は得られても、給与が下がるのは納得できない!といって辞退する人もいます。
選考テストや面接もあるのは正社員の転職活動も同じ。
どうせ苦労するなら、正社員の転職を目指したほうが良い可能性もあります。
紹介予定派遣のメリット
大企業に入れる可能性がある
紹介予定派遣は、働きぶりをみて判断されるので、高学歴じゃなくても大企業に採用される可能性があります。
新卒では入れなかったような大企業に、紹介予定派遣から入れるケースもあるんです。
紹介予定派遣でしか募集していない求人がある
未経験でも企業との相性や人柄を重視したいと考える会社も多いです。
派遣期間の間にお互いの相性を確認してから雇用できるので、企業側としてはダメ社員をなかなかクビにできなくて困るリスクがなくなります。
私たち労働者側としても、正社員で入ってみたら人間関係がヤバかった!となっても、すぐに退職するのはリスクがあります。
紹介予定派遣は、お互いのリスクを避けるための良い仕組みといえます。
面接が苦手でも採用される可能性がある
紹介予定派遣は、働きぶりをみて判断されるので、面接や自己PRが苦手でも正社員として採用される可能性があります。
普段からしっかりと業務をこなしていれば、良い評価をもらえるので安心してください。
紹介予定派遣で正社員になるための成功のヒント
たくさんの求人サイトを見る
紹介予定派遣は人気の働き方です。
安定した職を求めてたくさんの人が応募してきます。
2社以上の派遣会社に登録して積極的に応募することが成功の秘訣です。
雇用条件を確認しておく
紹介予定派遣は正社員ではなく契約社員になれることを前提とした求人も多いです。
きちんと正社員になれる求人かどうかを確認しておきましょう。
6ヶ月働いた後に「やっと社員になれる!」と思ったら契約社員だったということにならないように気をつけましょう。
面接や選考テスト対策をしておく
紹介予定派遣から正社員になる際に、面接やテストを行う会社もあります。
テストはSPIなどの適性検査が行われることが多いようです。
テスト対策は一夜漬けでどうにかなるものではありません。
テスト対策は余裕をもって準備しておきましょう。
面接やテストの有無は派遣会社に確認しておきましょう。
紹介予定派遣だけにこだわらない
紹介予定派遣だけが正社員に転職する方法ではありません。
正社員の求人に直接応募してみるのも一つの選択肢です。
もし経歴や学歴に不安があるのなら、人材紹介会社を利用して仕事を探しましょう。
担当者があなたの転職をサポートしてくれます。
一人で仕事を探すよりも、思いがけない良い求人に出会えることもありますよ。
紹介予定派遣やめたほうがいい?
紹介予定派遣は、個人的にはあまりおすすめしません。
なぜなら、必ず正社員になれるとは限らないからです。
正社員を目指すのなら、最初から正社員の求人に応募したほうが効率が良いのではないかと考えます。
ですが、正社員に応募してもなかなか採用されず、辛い思いをすることがあるかもしれません。
派遣会社からも、紹介予定派遣をオススメされることがあるかもしれません。
その時は、慎重に考えて決断しましょう。
派遣されてみたら人間関係が最悪かもしれない。
仕事が合わないかもしれない。
ひょっとしたら直接雇用を辞退することになるかもしれない。
企業側があなたを直接雇用することを断ってくるかもしれない。
あらゆるデメリットを理解したうえで、紹介予定派遣に応募しましょう。
おわりに
私も派遣先から直接雇用(正社員)を断られた経験があります。
派遣会社を通して給与の交渉をしたら「条件が合いませんね」と言われて直接雇用の話がなくなりました。
でも、結果的に断られてよかったと思っています。
人間関係も良くなかったですし、パワハラまがいの発言をする上司がいたからです。
直接雇用されるなら「我慢料としてこのくらいの給料を貰えなきゃやってられない!」と思って給与交渉したんです。
だから、正直なところ、私としても長く働きたいとは思っていなかったんですよね。
直接雇用の話がなくなったあと、人材紹介会社を使って正社員の転職に成功しました。
今は人間関係も良い人たちばかりだし、給料も希望よりちょっと少ないですが、働きやすいので満足しています。
身近なところでは、私の妹が紹介予定派遣で正社員になれたので、紹介予定派遣の成功例も見てきました。
チャンスと可能性を逃さないように、登録しておくべき人材紹介会社はこちらです。
2つとも忘れずに登録しておきましょう。
正社員を目指す
↓↓↓
経理特化の転職エージェント【ヒュープロ】
派遣から正社員を目指す
↓↓↓
ジャスネットスタッフ
気軽にどうぞ♪