会計事務所(税理士事務所)で働くことに疲れて、辞めたくなるタイミングは誰にでもあります。
筆者は30代のほとんどを会計事務所で過ごしてきました。
約10年間、いろいろな人を見てきた経験のなかで、辛くても会計事務所を辞めずに頑張ったほうが良い人と、辞めて幸せに過ごしている人の特徴がわかってきました。
この記事では筆者の経験をもとに会計事務所を辞めたい人へのアドバイスを書いています。
いま、会計事務所を辞めたいと思って悩んでいる人は、ぜひ読んでいってください。
会計事務所を退職したほうが良い人の3つの特徴
筆者が約10年間、会計事務所で働いてきたなかで、会計事務所を辞めてハッピーに働いている人の共通点が見えてきました。
「あー、わかる!」と感じる部分が一つでもあれば、転職を検討してみてもいいかもしれません。
①税務が嫌いな人
税務が嫌いなのに会計事務所で働く人なんているの?と思われるかもしれませんが、
会計事務所で働いているのに「税務が嫌い」という人は結構見かけます。
実務を経験するうちに「税務が嫌い」と気づくため、会計事務所で働いてみたけれど、何だか違和感があって辞めたいと感じるようになります。
一般企業の経理から転職してきた人や、パートで税理士補助をしている人によくある傾向です。
経理や総務の仕事は好きだけど、法人税の申告は苦手というパターンです。
このような人の場合、一般企業の経理に転職したり、社労士へキャリアチェンジして活き活きと働いている人が多いです。
②たくさんのクライアントを担当することに疲れた人
会計事務所は数十社のクライアントを担当することもしばしば。
やれどもやれども終わらない事務作業。
電話やメール対応にグッタリ。
このような人の場合、一般企業の経理に転職してハッピーに働いている人が多いです。
自社の分だけ処理すれば仕事完了!業務量の軽さに驚く人も。
マルチタスクに追われることも減って気が楽になったという声もあります。
③税理士や会計士を目指す予定のない人
会計事務所で働く一番のメリットは、実務経験を積みながら、税理士や会計士試験の勉強ができることです。
税理士や会計士を目指さない人の場合は、会計事務所で働くメリットがあるのかよく考える必要があります。
税理士や会計士を目指す予定がなくて、会社に不満があるのなら、退職したほうがハッピーに働けます。
業績が伸びている業界に転職すれば経理など事務職の給料も高いですし、福利厚生も悪くありません。
会計事務所での経験は、一般企業の経理ではかなり重宝されますから「あなたのような人材が欲しかった」と大切にしてもらえますよ。
会計事務所を辞めない方がいい人の3つの特徴
たとえ辛くても、会計事務所を辞めない方がいい人もいます。
今は大変ですが「あのとき辞めずに頑張って良かった」と思える日がきますから、ここはグッと踏ん張りましょう。
①クライアントのために頑張りたい気持ちが強い人
会計事務所で働いていて、嫌なことはたくさんあるけれど、クライアントさんのことを考えると頑張れる!
そんな人はこれからも会計事務所で頑張っていきましょう。
仕事を通して築いていくクライアントとの関係性はかけがえのないものです。
「担当者があなたで良かった」といわれた経験、あなたもあるんじゃないでしょうか。
会計事務所の担当者として関わる経験は、一般企業の経理として働くよりも、もっと深い部分で繋がれている感覚を味わえるポジションです。
辞めてしまうのはもったいないです。スキルを磨いて貢献できる業務幅をどんどん広げていきましょう。
②たくさんの会社の事例を知りたい人
会計事務所はいろいろな会社の事例を見ることができます。
たくさんの事例を知っていることは、経理の転職ではかなり有利です。
経理の仕事は「見たことがある」「やったことがある」という経験が実務に活きてきます。
どんな会社にも転職できるという自信にも繋がりますし、転職活動であらゆる企業から引っ張りだこになること間違いなしのスキルが身につきます。
筆者も「それだけの経験をされている人材はなかなかいませんよ」と高い評価をいただいたことがあります。
③税理士や会計士を目指している人
もしあなたが税理士や会計士を目指しているのなら、会計事務所を辞めずに働いていた方がメリットが大きいです。
独立を考えているのなら、会計事務所の実務を学び、吸収できる最高の環境です。
残業が多くて勉強時間を捻出できなかったり、人間関係のストレスが大きすぎる場合は、別の会計事務所に転職することも考えましょう。
会計事務所って、びっくりするくらい事務所によって雰囲気が違います。
「どうせどの事務所も同じでしょ……」と諦めてはいけません。
自分に合う事務所はきっと見つかります。
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会計事務所の仕事に疲れる5つの理由
ほとんどの人が感じる、会計事務所を辞めたくなるタイミングがあります。
会計事務所って、ほんと色々と疲れるんです。
疲れてつらいのは甘えではありませんよ。安心してくださいね。
①税理士や会計士の資格を勉強しながら働くことに疲れた
会計事務所で実務経験を積みながら、税理士や会計士の試験勉強ができるのは最適な環境です。
でも、繁忙期に残業が続いたり、日中頭を使いすぎて、家に帰るころにはヘトヘト……。
もう風呂に入って寝ることくらいしかできない……それすらも気力がない、なんてことはよくあります。
常人ではない気力と体力がある人でも、試験勉強の疲労感はメンタルへの負担が大きいです。
②人手不足で業務量が多くて疲れた
会計事務所の離職率は高いといわれています。
筆者の個人的な体感では、半年に1人は退職者を見送っていた気がします。
誰かが退職するたびに「辞めた人の仕事は誰がやるんだ問題」が勃発します。
「いや、もう手一杯なんですけど……」などとは言えず、問答無用で仕事を振り分けられ、半泣きで残業なんてこともザラにあります。
③クライアントとの相性が最悪で疲れた
会計事務所で働いていると、相性の悪いクライアントさんも必ず出てきます。
嫌味を言ってくる人、ミスをずーっと引きずって文句を言ってくる人、あれもお願い!これもお願い!と、こちらのスケジュール無視で何でも言ってくる人……。
書ききれないのでこのくらいにしますが、あなたもきっと厄介なクライアントさんが一人はいるんじゃないでしょうか。
担当を誰かに替わってほしいと思っても、みんな手一杯でそれどころではありません。
会計事務所はクライアントを自分で選べない辛さがあります。
④給料が安くてウンザリする
会計事務所は薄利多売のビジネスモデルで頑張っている事務所も多いです。
給料が少なくて退職金も出ない、なんて事務所は世の中にゴロゴロ存在します。
給料が上がらず、40代になっても新卒の給料と大して変わらないなんて人もいます。
年収が低い問題は事務所を変えるだけで結構サクッと解決しまうので、あまり悩まず転職先を探してみると良いですよ。
⑤事務所内の人間関係に疲れた
仕事内容には満足している。クライアントにも恵まれていて文句はない。
でも「事務所の人間関係が最悪なんです……!」という人は結構たくさんいます。
会計業界ってなんだかちょっと変わった人が多くて、こだわりが強い人、性格の癖が強い人、頑固で偏屈な人などなど、
個性の強いキャラクターが揃っています。
事務所の人と性格が合わなくて悩むのも当然です。
だって、変わった人が多いですから……。
おわりに
会計事務所、疲れますよねぇ。
はやくAIが全部やってくれる日が来ないかなぁなんて思うこともあります。
それでも、なんだかんだで約10年続けてきたのは、素敵なクライアントさんに恵まれていたからだったと思います。
結局、会計業界は、必ずどこかで人と人とが関わる仕事です。
あなたにしかできない価値提供ができる仕事ですし、AIの進化によって、今までとは違ったアプローチができる可能性を秘めた分野だと思います。
将来性がないといわれることもある会計業界ですが、将来性を創り出すのは、私たち自身です。
納得できるキャリアを選択していきたいですね。
本文で紹介した転職エージェントのヒュープロは、まだ登録したことがない人は絶対登録しておきましょう。
「自分ってこんなに市場価値あるんだ」って安心できますよ。
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