会計事務所やめたほうがいいって言われるのはなぜ？

2024年4月23日

会計事務所（税理士事務所）で働いてみたいな……と思って調べていると、あまり良い評判を聞かなくて不安になることはありませんか？

残業が多いからやめとけとか、給料安いからやめとけとか😅

実際に会計事務所で７年働いた筆者の経験上、その通りだなと思う一面も確かにあります。

でも、会計事務所にはデメリットを超えたやりがいもたくさんあるんです。

この記事では、会計事務所はやめたほうがいいと言われる理由と、会計事務所で働く魅力をお伝えします。

会計事務所の仕事に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

会計事務所はやめたほうがいいと言われる７つの理由

もうこんな会計事務所イヤだ…！！

会計事務所（税理士事務所）で働いていると、みんな同じような悩みで退職していきます。

会計事務所の仕事は、本当にお客さんの役に立つ仕事だし、すごく難しくて奥が深いのに、なぜか報われないことが多いんですよね。

「会計事務所やめとけ」といわれる７つの理由を紹介します。

①給料が安くてつらい

会計士や税理士の先生が一人でやっているような小規模の会社は、給料が低い傾向があります。

バリバリ営業力のある先生ならクライアントもたくさんいて顧問報酬も高いんですが、営業が苦手な先生って意外と多いんです。

だから、価格競争の波に揉まれて、どうしても薄利多売になってしまうんですよね。

私たちが血のにじむような思いで勉強してきたことって、こんなに安いんですか😭と泣きそうになります。

でも、中には年収が高い会計事務所も存在します。

年収が安くてつらい……と感じたら転職を検討してみてください。

転職で年収が100万円上がった！という人もたくさんいます。

転職していると、同じ職種でも業界を変えると、途端に収入が上がったりする事がよくある。例えば、同じ経理でも一般の会社から金融業界に転職すると、やっている事はほとんど変わらないのに、年収が一気に100万円上がったりもする。自分の売り先は慎重に調べよう。
— がく I 転職・自己分析 (@l7825564323827) May 14, 2023

②会計士や税理士の勉強時間が取れない

会計事務所で働いている人の中には実務経験を積みながら試験勉強をする人も多いです。

国家資格の中でも超難関と言われる税理士や会計士試験に合格するためには一日3時間以上は勉強時間を捻出する必要があります。

残業が多くて激務が続く会計事務所では、帰宅が22時以降なんてこともザラにあります。

激務をこなし、帰宅後に試験勉強をし、早朝も勉強時間にあてて眠たい目をこすりながら出勤……。

こんな生活を続けられる人はほとんどいません。

万が一試験に不合格だった場合、言葉では言い表せないほどの虚しさを感じます。

税理士試験科目、働きながら勉強。
1科目合格するにも、平日の空き時間・土日を勉強に費やさないと受からない。
日々勉強することをルーチン化し、淡々と勉強を続けるしかない。

税理士試験で一番大事なのは、自分との根比べ。
— 経理部IS＠元上場経理部長 (@keiri_IS) March 15, 2023

③職場の人間関係が悪いとつらい

会計事務所は所長との相性が悪かったり、お局様との仲が悪くなってしまうと居心地が最悪です。

税理士の先生は高齢な方も多くて、古き良き時代の価値観を大切にして働いている人も多いです。

いまだにパワハラまがいな言動を平気でする人もいるみたいですから、会計事務所選びには注意が必要です。

会計事務所は規模が小さくて10人もいないような会社が多いです。

嫌いな人と関わらざるを得ない環境に苦痛を感じて退職してしまう人もたくさんいます。

会計事務所は求人が動く時期ですね。
選ばれて、
長く定着するには、
何が必要なんでしょうね？

よく人間関係が…とか聞くけど、
個人的には
こじんまりした事務所より
規模の大きい事務所をお勧めします。
人が多い方が、人間関係が薄まるから😅
— たんたん@税理士リーチ40代母 (@tantanto150) August 17, 2023

④離職率が高くて仕事の負担が増えがち

会計事務所は離職率が高いといわれています。

仕事のストレスから退職してしまう人もいますが、独立開業というポジティブな理由で辞める人もいます。

どんな理由にせよ、辞めてしまった人の仕事は残った人たちがどうにかしないといけません。

「後任が見つかるまで」と言われたものの、後任がなかなか見つからず仕事の負担は増えたまま……なんてこともあります。

2社経験して離職率が割と高いのをみると未経験で会計事務所入って続けていくってなかなか難しいんやろうなぁと🥲キツい環境でキツいこと言われても耐えられる根性のある人が残ってるイメージ
— ぴの@R6簿財 (@pinopino_97) July 18, 2023

⑤前任者からの引継ぎがないと最悪

会計事務所は離職率が高くて入れ替わりが激しいです。

入社したら、すでに前任者がいなくてゼロから仕事を覚えないといけないなんてことも珍しくありません。

クライアントからは「引継ぎもしてないってどういうことなんですか！？」とか「おたくの事務所どうなってるんですか！？」などとクレームに悩まされることも。

他のスタッフからも「○○さんがやっていた仕事だからわからないわ～」といわれて助けてもらえないこともあります。

経験のない仕事をいきなり任されて、誰も教えてくれない環境の中、自力で乗り越えないといけません。

会計事務所も人材不足らしく、募集かけても人が集まらないらしい。
早く、次の人に引継ぎをしたいのだが、次の人が来ないことにはしょうがないので、淡々と仕事をこなすしかないかな。
— しげ｜人生と積立投資探求者 (@shigepi_blog) April 12, 2023

⑥クライアントとの相性が悪いと地獄

会計事務所で受け持つクライアントは、私たちが選ぶことはできないと思って間違いありません。

相性が悪いクライアントの担当になると地獄です。

たとえ私たちが税理士資格を持っていなくても、相手は「先生」として見てきます。

知識や経験が浅いのに「先生」と呼ばれるプレッシャーに耐えられないという人も多いです。

あまりにひどいプレッシャーをかけてくるクライアントがいて、さすがに担当を外してもらったというケースも見てきました。

まぁ、その後任が私だったんですけど……。かなり苦労しました。

ミスをしてしまったときなどは関係回復に相当な時間がかかる覚悟が必要です。

さっきシンガポールのパートナー会計事務所とテレカンしてて「やっぱ阿吽の呼吸で話が通じてクイックに意思決定してくれるセンスあるクライアントとはやりやすい」という言葉があったのだけど、それって会計事務所側から見たクライアントとの相性の真実だと思う
— 柳澤賢仁｜税理士 (@kyanagisawa) February 22, 2021

⑦未経験だと仕事がキツイ

会計事務所の仕事は想像以上に業務の幅が広くて深い専門知識が必要です。

未経験から始める人にはハードルが高い仕事と言えます。

簡単な入力作業から任せてもらえるようなホワイト企業なら大丈夫です。

そうでない場合は、かなりキツイ仕事になることを覚悟する必要があります。

少なくとも以下の３点はクライアントからの質問に答えられるように知識を身につけておきましょう。

社会保険
助成金・補助金
初歩的な税務の知識

最初は大変ですが、1～2年働いているとだんだん慣れてきて仕事に自信が持てるようになりますよ。

10数年前…
会計事務所に転職しようといろいろ探していて
「未経験歓迎！」を謳う事務所に応募するも受からない日々😅

なかなか門戸の開かない業界だと思った。
でも今ならわかる。
未経験者を教えるマンパワーは慢性的に足りない…

#会計事務所
 #税理士事務所
 #税理士法人
 #職員さん
 #転職
— めいじbang (@nzIZp6UehYJYZX6) July 19, 2023

会計事務所で働くメリットと魅力

そんな会計事務所にも働くメリットはたくさんあります。

実際に私も7年間働いてきましたし、何もメリットがなかったら退職していますから😅

会計事務所で働いた経験を活かして、次の転職もサクッと決まりましたよ。

幅広い知識が身につく

会計事務所で携わる仕事は税務から社会保険まで本当に幅広いです。

一般企業の経理事務では経験できないようなことも、会計事務所では経験が浅いうちから任せてもらえるメリットがあります。

未経験にやらせる仕事じゃない！って負担に感じる人もいるかもしれませんが、経理としてのスキルが身につくチャンスでもあるんです。

私自身「マジ無理～！！」って思いながら仕事していましたが、振り返ってみれば相当なスキルと経験をさせてもらえていたんだなと感謝しています。

本日、2年3か月勤務した事務所を退職致しました。会計業界未経験かつ40歳超の私を採用し、会計業界への扉を開いてくれた所長には感謝しております。縁あって、別の会計事務所で勤務することとなりましたが、この事務所での経験があったからこそ、次の事務所への縁に繋がったと思っています。感謝です！
— 荒野暁子 (@aakko_chan) October 30, 2020

一般企業の経理に転職しやすい

会計事務所の仕事内容は、一般企業の経理ですぐに活かせます。

月次決算や給与計算などはどの会社にいっても基本的なルールは同じです。

すぐに即戦力として働けるため、経理の求人に応募した際にかなり有利に見てもらえた経験があります。

もちろん、別の会計事務所に転職するという道もあります。

私自身、転職活動をして仕事に困ったことはありません。

経理・会計業界は、一度は入れてしまえば転職しやすさがグーンとあがりますよ。

どこへいっても食いっぱぐれないという安心感は最高の精神安定剤になります。

会計事務所は当たりハズレが結構ありますからねー😅
個人事務所はボスの考え一つですから💦
でも、一度業界に入れれば転職は未経験よりしやすいですよ！
あとは面接でどれだけ雰囲気を感じ取れるかでしょうか🤔
科目合格は勿論するつもりで頑張りましょうー😆
— 東京青税【公式】 (@tokyo_aozei_ode) September 30, 2021

知らないと後悔する！？会計事務所の転職で知っておくべきこと

会計事務所（税理士事務所）は入社する会社によって天国か地獄かが大きく変わります。

忙しくて給料も安い地獄のような会計事務所より、一般企業の経理のほうが給料が高いなんてことがザラにあります。

正社員にしてくれるっていうからパート勤務にしてたのに、結局賞与なしだから時給制と同じで年収220万円しかもらえないって😭
絶賛転職活動中😭
経理とかの求人みてると、私の経験で年収400万とかもあるんだよね…
どうしよう😭
— うーたむ@税理士試験 (@tamutamu_taxacc) March 24, 2023

好条件の仕事に就くには、あなたのスキルや経験よりも大切なことがあります。

それは「どこで求人を探すか」です。

ハローワークはブラック企業を引き当てやすいことで有名です。

リクルートなど有名な転職エージェントは営業職やIT職ばかりで経理の仕事は見つかりにくいです。

では、私たちはどこで求人を探せば天国のような会計事務所を見つけられるのか？

その方法は経理専門の転職サイトを使うことです。

経理特化の転職エージェント【ヒュープロ】は好条件の会計事務所を見つけるために登録しておくべきです。