コミュ障でも経理になれます。大丈夫です。
実際、筆者もコミュ障ですが、経理として10年以上働いています。
筆者がどのくらいコミュ障かというと、
- 友達いない
- 雑談できない
- 超人見知り
向こうから知り合いが歩いてきたら、見えなかったフリをして方向転換するタイプです。
人と関わらない仕事がしたい!
人と関わらずに働ける仕事を求めて、筆者は経理という職業を選びました。
ですが、会社での業務において完全に人との接触を避けることはできません。
それでも、人間関係の負担がほとんどなく、最低限のコミュニケーションだけで働ける会社は存在します。
この記事では、筆者自身がコミュ障でありながら経理で働いている経験から、具体的なアドバイスをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
経理に求められる5つのコミュニケーション能力
経理は会社の規模や働き方によって求められるコミュニケーション能力は異なりますが、ここでは一般的な経理事務におけるコミュニケーション能力について紹介します。
経理ではコミュニケーション能力が低くても、コツコツ真面目に仕事ができる人なら評価されます。
一部の人からは「コミュ障は経理になれない」と言われるかもしれませんが、そんな言葉を気にする必要はありません。
自信を持って自分の仕事と役割に集中しましょう。
①上司や先輩に質問する力
経理の仕事は、基本的には決められたルールに従って黙々と作業する仕事なんですが、時には上司や先輩に相談しなければならない取引が発生することがあります。
上司や先輩が忙しい時間を避けるなど空気を読む必要があります。
自分の質問が明確に伝わるように、簡潔でわかりやすく質問する力が求められます。
私の場合、忙しくないタイミングを察することはできるんですが、質問がしどろもどろになって何にも伝わらないことがあります。
質問が明確に伝わるように、事前に聞きたいことをメモに書いておくようにしています。
優しい先輩の中には、回答をメモに書き込んでくれて、後で読み返せるようにしてくれる方もいました(感涙)
②基本的な電話応対ができる力
メールやチャットツールが普及して、電話に出る機会はだいぶ減ってきました。
それでも電話応対が完全になくなったわけではありません。
電話応対に慣れていないと、意味不明な日本語を話してしまったり、「こんなとき何て言うんだっけ……」と詰まってしまうシチュエーションがよくあります。
そこで私は、典型的なパターンをメモしておいて、電話がかかってきた際にはサッとメモを取り出し、読み上げながら電話応対するようにしています。
電話が鳴るたびにビクッてなります
③他部署にお願い事をする力
他部署とのコミュニケーションは避けて通れない難関です。
書類の提出を依頼したり、経費精算に誤りがあれば指摘して修正してもらったり、他部署の人と話さなければならないシチュエーションがでてきます。
「経理は細かくてうるさい」とか「はぁ……また経理部が何か言ってるよ」など、嫌われやすいのも経理の宿命です。
普段から他部署の人と仲良くする必要はありませんが、最低限の挨拶は必ずするようにしています。
挨拶すらしないでいると「挨拶もしないくせにお願い事だけはしてくる」といった印象を与えてしまい、後から関係回復が大変です。
「敵ではない」程度の距離感を保つようにしましょう。
④ミスをしたときに素直に謝る力
コミュ障にとって、経理の仕事で特につらい瞬間のひとつは「ミスをした時の対応」です。
「ヤバい……!ミスしちゃった!」
「でも……言えない(´;ω;`)ウゥゥ」
このような状況になりやすいのがコミュ障の特徴です。
ミスしてしまったときはとにかく迅速に報告するのが一番です。
言い訳を考えたり、責任から逃れようとすればするほど、逆に問題が深刻化してしまうことがあります。
ミスは誰にでもあります。誠実に対応すれば、問題解決もスムーズにいきますよ。
過度に自分を責めたり、考え込んだりする必要はありません。
対応が遅れるほど心に負担がかかるよ
⑤取引先など社外の人と話す力
経理の場合は営業職と違って接待の飲み会などはほとんどありません。
とはいえ、取引先や銀行など社外の人とのコミュニケーションは意外と多いです。
取引や手続きに関する問い合わせをしたり、打合せの日程を調整したり、基本的なビジネスマナーが求められます。
私の場合、コミュニケーションの誤解や言った言わないの問題を回避するために、できるだけメールで連絡して、やり取りを残すようにしています。
メールなら話さなくていいので気楽ですしね。
経理の場合、こちらがお客さんであることが多いため、相手の方が気を使ってくれます。
だからあまり気負わなくても大丈夫ですよ。
人と関わらない仕事ができる会社の選び方
私がこれまで働いてきたなかで、本当に人と関わらずにすんだ会社と、人と関わる機会が多くてつらかった会社を紹介します。
結論としては「会計事務所はやめとけ」です。
会計事務所の仕事はほぼ接客業です。
求人は多く見かけますが、コミュ障の人は避けたほうが無難です。
『小さい会社の一人経理』は、ほとんど人と関わらない仕事も可能
従業員数が数人~30人程度の会社では、経理担当者が一人しかいない場合が多く、「一人経理」と呼ばれています。
経理業務を一人でこなさなければならないため、業務の負担は大きいですが、自分のペースで仕事ができる最高のポジションです。
一番いいのは数人~5人程度の会社で、ほとんどのメンバーが営業という構成の会社です。
こうした会社は、日中は営業メンバーが外出していることが多く、オフィスには誰もいないこともあります。
人との関係を完全に避けることはできませんが、必要最低限で済ませることができます。
コミュ障は税理士事務所はやめとけ
税理士事務所(会計事務所)の求人はたくさん見かけますし、未経験からでもチャレンジできる求人も多いので魅力的に見えます。
でも、税理士事務所の仕事はほぼ接客業です。
お客さんあっての税理士事務所ですから、お客さんの要望を聞いたり、提案をしたり、とにかくお客さんとの関係性を深めていく仕事です。
- たくさんの人と関わりたい
- いろんな会社の経理を経験したい
- 将来税理士や会計士になりたい
このようなモチベーションがない人は税理士事務所はやめたほうがいいです。
担当するクライアントを任されると、客先へ出向いてお客様との対話が必要となります。
そのため、接客業や営業職に近い要素が含まれることは確かです。
税理士事務所の仕事はコミュ障には向いていないと思って間違いありません。
おわりに
コミュ障の私が経理の仕事を続けてこれたのは、自分の性格に合った会社を見つけてこれたからです。
- 部署内の人数は少ないほうが良い
- 従業員数は少ないほうが良い
- 営業メンバーが多い会社が良い
自分自身の性格や要素を分析して、自分にとって働きやすい環境を探すことで、経理の仕事を続けることができました。
経理の仕事は様々な業種で働くことができるため、きっとあなたに合った経理の職場はあります。
コミュ障でも働ける経理の職場はきっと見つかりますよ。
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