『30代』『未経験から経理』という二つのハードルを乗り越えて経理の正社員になった経験のある筆者が、書類選考に通過する職務経歴書の5つのコツを紹介します。
未経験から経理になるのは、想像以上に険しい道のりです。
面接へのチケットともいえる『職務経歴書』。
自己流の職務経歴書では絶対に落ちます。
この記事で紹介する職務経歴書の書き方のコツと対策をぜひ参考にしてください。
未経験から経理を目指すのは狭き門で、すごく大変ですけど、絶対手にしましょう!
筆者も全力で『通る職務経歴書の書き方』を解説します!
経理未経験の職務経歴書の書き方5つのコツ
職務経歴書は転職エージェントが用意しているテンプレートを使用しましょう。
リクルートエージェントのサイトから登録不要で簡単にダウンロードできます。
逆編年体形式の職務経歴書が一般的な職務経歴書のフォーマットです。
ダウンロードして準備ができたら、下記で紹介する書き方のコツを参考に書いてみましょう。
①【職歴要約】これまで経験してきた仕事を簡潔に書く
【職歴要約】は350~500文字程度で簡潔に書きます。
これまで経験してきた職歴をシンプルに伝えます。
- どのような仕事に携わったか
- どのくらいの期間働いてきたか
- どんな実績・成果を上げてきたか
仕事内容の詳細は次の【職務経歴】に書くので、ここでは簡単な内容でOKです。
私の場合ですが、【職務要約】の最後に簡単な志望動機を添えています。
職務要約の例文
20○○年に株式会社○○に入社後、販売店員として、3年間にわたり接客・販売・店舗運営に携わってきました。
その中で、お客様のニーズを的確に把握し、最適な商品・サービスを提供すること、また、店舗の売上向上に貢献することの重要性を学びました。
また、店舗の現金管理や売上データの集計・分析などの業務も担当し、経理業務の基礎知識を身につけることができました。
今後は、さらに経理の専門性を高め貴社に貢献したいと考えております。
②【職務経歴】経験や実績を数値でわかりやすく定量的に書く
【職務経歴】は、現在働いている会社を一番上に書きます。(逆編年体といいます)
文章ではなく、箇条書きで簡潔に書きましょう。
経験や実績を数値でわかりやすく定量的に書くことがコツです。
職務経歴書に書ける実績なんて何もないよ
という人は、業務改善をした経験を書きましょう。
「ミスを減らした」「残業時間を削減した」このようなことも職務経歴書に書ける実績になりますよ。
- 在籍期間
- 会社の規模(資本金・従業員数等)
- 職務内容
- 実績
【職務経歴】の例文
○○株式会社(在籍期間:20○○年〇月~20〇〇年〇月 )
資本金:○○百万円
売上高:○○百万円
従業員数:○○○○人
事業内容:販売員
○○年○月:販売部 配属(10名)
■日常業務
・在庫管理
・発注管理
・売上管理
・接客
■実績
・売上実績○○エリア200名中、10位
③【取得資格】は絶対に簿記検定を書く(勉強中でもOK!)
【取得資格】には絶対に簿記検定を記載しましょう。
簿記3級までは取ったけれど、簿記2級の受験はこれから…という人は以下のように記載します。
日本商工会議所簿記検定3級(2級は取得に向けて勉強中)
「特になし」や空欄は絶対にダメ!です。
たとえ勉強中であっても経理への意欲を示すために記載しましょう。
④【自己PR】経理でも活かせる経験をアピールする
経理未経験者にとって、自己PRは超重要です。
「経理の経験はありませんが、経理で活躍できる素質とやる気はあります!!」とアピールする必要があります。
- 数字を扱う仕事
- コミュニケーション能力を活かした仕事
この2つの経験は自己PRでアピールするべきポイントです。
自己PRの例文
経理業務は未経験ですが、売上管理やそれに伴う書類作成の経験は、経理業務に活かせると感じています。
また、これまで人と接する仕事の経験から、コミュニケーションスキルを身に付けました。
このスキルを活かして、経理メンバーと信頼関係を築き、貴社の戦力になるよう努めます。
⑤添削サービスを使う
書類選考の通過率を上げる方法は、添削を受けることです。
職務経歴書の添削は、転職エージェントに依頼すると無料で行ってくれます。
実際に私も使ってみた結果、絶対おすすめしたいのが以下の2つの転職エージェントです。
転職エージェントに無料登録すると担当者から連絡がくるので、「職務経歴書の添削をお願いしたい」と伝えましょう。
何を書いたらいいかわからなくて行き詰ってしまった人は、職務経歴書の作成代行を使うと良いですよ。
くわしくはこちらの記事で紹介しています。
↓↓↓
経理未経験が書類選考に通らない5つの理由
未経験からの経理に転職するのは並々ならぬ努力が必要です。
100社以上も書類選考に落ちてしまった人もいます。
未経験からの経理転職はハードルが高いですが、しっかり対策すればセンパイたちのように内定を勝ち取ることはできます。
絶対に諦めない粘り強さが大切です。
未経験の経理転職に苦労したセンパイたちの声
〜備忘録〜
— 簿記一級が欲しい経理OLあさこ (@keiriyaritai) February 19, 2021
アラサー女、現職大手通信管理系事務、経理未経験
総応募数51社
▶︎経理未経験可のみ応募
書類選考落ち43社
適性検査落ち1社
一次面接落ち3社
最終面接落ち0社
内定2社
辞退2社
経理職で内定もらえた!!!😢
— たろ (@ta_loglog) February 2, 2022
嬉しい!!!未経験で簿記2級未取得、年齢も年齢だからなかなかエージェントの紹介求人も少なくて、書類選考も通らなかったけど、地道に転職活動続けてて良かった😊!
ひとまず入社までに簿記2級取得目指して追い込もう!!
簿記2級合格してから転職活動してきて、書類選考落とされまくって😂
— ydk (@ydk57685695) February 9, 2021
ついに経理で内定頂きました!
正社員で給料も今までと同等、土日休み。
未経験&子持ちにも関わらず本当にありがたすぎる、、、
未経験でも転職できると信じて頑張ってきて良かった😭
同じ境遇の方にたくさん勇気をもらいました🙇♀️
未経験からの経理転職でつらかったのが書類選考でことごとく落ちたこと。30代で次が4社目。そのうえ経理完全未経験。そりゃ落ちて当たり前なのですが、10社受けて1〜2社通ればいいくらいでした。何度も心折れかけましたが、粘って受け続けてなんとか経理になれました。あきらめなければ拾う神あり。
— だーどん@30代未経験経理マン (@don1105don) August 11, 2023
①年齢が高い
30代なんてまだまだ若い!と個人的には思いますが、企業は同じ実務未経験なら、30代や40代よりも、20代の若い人材を採用したいと考えるのが一般的です。
年齢が高い人は以下のような評価をされることが多いです。
- 新しいことを覚えることが難しい
- 体力や集中力が落ちている
- 新しい環境に馴染むのが難しい
最近はチャットツールやクラウド会計ソフトを導入している会社も増えてきました。
ITに関しては「苦手じゃない」レベルには高めておく必要があります。
②企業が求めるスキルを持っていない
経理未経験者が書類選考に通らない理由の一つに、企業が求めるスキルを持っていないことがあげられます。
求人票の多くが簿記2級以上を応募要件にしています。
経理の実務未経験なら簿記2級の取得は必須です。
「経理の実務に簿記はいらない」という人もいますが、未経験から経理を目指す人にとって簿記2級はパスポート同然です。
経理になりたいなら簿記2級は持っていて当たり前という世界だと思ってください。
③入社できる時期に融通がきかない
現職や家庭の都合で、入社できる時期を調整できない場合、書類選考に通らない可能性が高いです。
一般的に内定から入社まで待ってもらえる期間は2~3ヵ月です。
今すぐ仕事を辞められなくて、入社は半年後になります
といった具合に、入社時期を調整できないと企業も採用を躊躇してしまいます。
企業の都合にあわせた入社時期で調整できるように転職活動を進めましょう。
④短期離職をしている
未経験からの経理転職に限らず、短期離職はどうしても転職で不利になってしまいます。
「またすぐ辞めるんじゃないか」と思われてしまうからです。
私自身、1年で会社を辞めた経験があるのですが、辞めた理由について細かく質問を受けました。
1年って短期離職じゃないと思うんだけど……と思って調べてみたら、短期離職とは「2~3年以内の離職」を指すそうです。
1年も耐えたんだよ!?
って思いますよね(涙)
⑤希望している条件が多すぎる
希望条件が多いと不採用になってしまうケースが多いです。
- 年収は500万円以上を希望しています!
- フルリモート勤務を希望しています!
- フレックスタイム制で働きたいです!
- お迎えがあるので16時で退社したいです!
実績や経験がないうちは、多くの希望条件は通らないと思ってください。
経験が浅いうちは、実務を通して覚えていく時間が必要です。
勤務時間が短かったり、従業員との接点が少ない環境を希望する場合、不採用になる可能性が高いです。
経理の職務経歴書に自信がない人は作成代行サービスを使おう
- 社会人経験が浅くて職務経歴書に自信がない
- 経理に活かせる経験がなくて何を書いたらいいかわからない
- ネットに落ちている例文を見ても自分と違いすぎて参考にならない
- 職務経歴書を書いている時間がない
- ゼロから丸投げで全部誰かに書いてほしい
ひとつでも当てはまるのなら、経理の職務経歴書の作成代行がおすすめです。
現役経理部長や、経理の採用担当の経験がある人に、職務経歴書を代わりに作成してもらえるサービスです。
作成代行ってなんだか悪いことしているみたい
大丈夫です。決してウソの経歴を書いてもらうわけではありません。
「どんなことを意識して働いていましたか?」
「どんな仕事を経験してきましたか?」
など、あなたのこれまでの経験をしっかりとヒアリングしたうえで作成します。
せっかく経理に活かせる経験をしているのに、職務経歴書の書き方がわからないせいでアピールできないのは損です。
ちゃんとした職務経歴書を持っていると、書類選考通過率がグーンとあがります。
面接にも自信を持てるようになりますよ。
おわりに
私も実際に職務経歴書の作成代行を使ってみたのですが「ちゃんとした職務経歴書を持っている」という安心感が半端ないです。
「へぇ、こんな風に書くんだ」と勉強になることも多かったです。
中でも001KAJIさんの作成代行サービスは「作成途中でも送っていただいて構いませんよ」と優しいお言葉をいただけて、安心して利用できました。
何にも書くことがない!ゼロから全部書いてほしい!という人向けの全部丸投げできる代行サービスもあります。
こちらの記事から経理の職務経歴書作成代行サービスをチェックしてみてください。
気軽にどうぞ♪