
経理の仕事ってどのくらい大変なの?
事務職の中でも特に人気のある経理の仕事。
未経験から経理にチャレンジしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
一方で、経理の仕事は難しくて大変そうだというイメージを持っている人も少なくありません。
この記事では、経理が大変と言われる理由と、転職活動を成功させるために知っておきたいポイントについても解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
経理が大変と言われる6つの理由
経理の仕事が大変と言われる理由は主に以下の6つです。
会社のお金を管理する重要なポジションのため、専門的な知識が必要になります。
経理部は少人数体制の会社も多く、業務の負担が重くなりやすいです。
業務量が多い
経理部は人数が少なく、一人ひとりの業務負担が重くなりがちです。
中小企業の場合、担当する業務の範囲が広く、経理以外の仕事も処理することがあります。
大企業は分業化されているものの、膨大な業務量を処理しなければならないため、大変さは変わりません。
ミスを防ぐために確認作業にも膨大な時間を要することがあります。



人数が少ないと業務が広範囲で大変だよ
専門的な知識が必要
経理の仕事には、簿記で学んだ知識だけでなく、税法や労働法、給与に関する幅広い知識が必要です。
特に、教育体制が整っていない場合は自分で調べなければならないこともあり、負担が大きくなります。
数値の誤りは会社の信頼性に関わるため、法律や制度に基づいた適切な処理が求められます。
簿記を学んだばかりの初心者の方には大変で難しく感じるポイントの一つです。
仕事のプレッシャーが大きい
経理の仕事は、小さなミスが大きなトラブルつながる可能性があります。
帳簿の数字が誤っていることにより税金の申告漏れや誤りが生じ、追加の税金負担が発生することもあります。
会社の経営に深刻な影響をもたらす可能性があるため、経理の仕事は細心の注意が必要です。
このような心理的なプレッシャーに大変さを感じる人もいます。
スピードと正確性が求められる
経理の仕事には、決算や支払い業務など、期日が決まっている仕事が多くあります。
そのため、業務のスピードと正確性が求められます。
ミスがあると業務のやり直しや追加の手続きが必要になるため、細心の注意が必要です。
また、次々と仕事が舞い込んでくる中でスピード感も求められるため、心理的負担が大きくなることもあります。
責任の重い業務に大変さを感じる人も多いです。
人とのコミュニケーションがつらい
経理の仕事は、単にデータ入力をするだけでなく、人とのコミュニケーションが必要な仕事です。
期日までに書類を提出しない従業員への督促や、取引先からの電話対応など、人と話す機会が多くあります。
また、上司やチームメンバーとの協力も重要視されるため、細やかな気配りが求められます。
閉鎖的な人間関係や社内政治に大変さを感じることも多いです。



部署内の人数も少ないから人間関係は大切!
毎日のデスクワークがつらい
経理の仕事は、一日中パソコンに向かって作業することも多いです。
そのため、慢性的な腰痛や眼精疲労に悩まれる人も少なくありません。
体調が悪い時にスピードと正確性を求められると辛いです。
単調な作業に苦痛感じる人もいます。



じっとしていられない人には経理は向いていないかも
2年目以降は楽になります
経理の仕事は、毎日・毎月・毎年同じような仕事を繰り返すことが多いです。
経理初心者の場合は、慣れない業務や専門用語に戸惑い、ストレスを感じることもあるかもしれません。
しかし、2年目以降になると業務のペースをつかめるようになり、問題が発生したときの対処法も身についてきます。
経験を積むことで自信がつき、だんだんと出来ることが増えていく楽しみも感じられるようになりますよ。
経理未経験から転職するために必要な3つのスキル
未経験から経理に転職を目指すなら、まずは簿記2級を取得し、会計の知識を学ぶのがおすすめです。
経理業務には会計ソフトやExcel(エクセル)を使った仕事も多いため、基本的なパソコンの操作スキルも必要です。
まずは簿記2級の取得から
経理の仕事に資格は必須ではありませんが、簿記2級を取得していると選択肢がグッと広がります。
簿記2級を取得することで、基礎知識があることをアピールできます。
ただし、最近の簿記2級は難易度が上がっているため、転職活動より勉強に時間を取られてしまう可能性があります。
もし実務経験がなかったり、簿記3級からのスタートでも応募できる仕事がある場合は、積極的にチャレンジしていくことをおすすめします。
基本的なパソコンのスキル
経理の仕事では会計ソフトやExcel(エクセル)などのパソコンスキルも求められます。
高度な知識が必要というわけではありませんが、Excel(エクセル)を使った四則演算など基本的な操作ができるレベルは必要です。
パソコンが苦手な人は、資格の勉強を通して体系的に学ぶことをおすすめします。
コミュニケーション能力
経理の仕事ではコミュニケーション能力が必要です。
これまでの経験でコミュニケーション能力が活かされた経験があれば棚卸しておくことをおすすめします。
営業職など異業種から転職する場合や簿記や会計の知識がまだ浅い人は人柄で評価されることもあるため、アピールポイントとして言語化できるようにしておきましょう。
経理で働く3つのメリット
経理の仕事は大変と言われることもありますが、実は経理で働くことには大きなメリットがあります。
経理の仕事は大変な面もありますが、将来的には安定したキャリアを築くことができる魅力的な仕事です。
閑散期は暇
「経理は大変」と思われがちですが、閑散期は暇な時間も多いです。



眠い……もう帰りたい
ペーパーレス化やクラウド会計ソフトの導入によって、自宅でも仕事がしやすくなりました。
ノルマに追われることもない仕事なので、職場内の人間関係が良ければ天国です。
お菓子を食べながらのんびり仕事している日もありますよ。
事務職の中では年収が高い
経理の仕事は専門性が高く、一般事務と比較すると年収が高い傾向にあります。
また、派遣社員やパートタイマーで働く場合も、時給が高いケースが多いです。
経理の業務はどの企業にも欠かせないため、転職しても就職先を見つけやすく、ライフスタイルの変化に合わせて働き方を調整しやすいメリットがあります。



手に職を付けたい人にぴったりの仕事です
実務経験者は転職に困らない
経理は実務経験者が優遇される業界です。
そのため未経験からのチャレンジは難易度が高いですが、一度実務経験を積んでしまえば、転職が比較的簡単で選択肢が多くなります。
簡単な記帳業務だけでなく、月次決算や年次決算、そしてマネジメント経験まで積むことができれば、年齢に関係なく就職先に困らないスキルを身につけることができます。
経理転職を成功させる3つのポイント
経理の仕事は経験者が有利です。
特に、月次決算の経験があると優遇されることもあります。
転職活動は、できるだけ早い段階から計画的に行うことが重要です。
簿記2級を取ったら転職活動を始める
経理は実務経験者が優遇される業界です。
一般的に転職は年齢が若いほうが有利とされるため、簿記2級を取った後できるだけ早く転職活動を始めることが重要です。
最近の簿記2級は難易度が高いため、簿記2級の取得を目指しながらチャレンジできる仕事を探すことも大切です。
志望動機を明確にする
転職を成功させるためには、志望動機を明確にすることが大切です。
- なぜ転職したいのか
- 転職先の企業に求める条件は何か
- 今の職場での不満は何か
- 転職先での理想的な働き方
これらを明確にして自分にとって理想的な働き方や環境を具体的にイメージしましょう。
今の職場で実現できていないことや、転職先で求める条件などを具体的に説明することで、転職先とのマッチング度合いを高めることができます。
経理の求人情報を頻繁にチェックする
経理の求人は一般的に6月から11月にかけて増加する傾向にあります。
これは、一般企業の多くが3月に決算を行い、繁忙期が終わった人々が6月以降に転職活動を始めることが多いためです。
良い求人情報はすぐに埋まってしまうことが多いため、頻繁にチェックすることが大切です。
経理に特化した転職エージェントを利用すれば、より効率的に求人情報を探すことができます。



求人も鮮度が命!
おわりに
モブ美が初めて経理の仕事に就いたのは30歳の時でした。
未経験からの経理は本当に大変です。
専門用語もさっぱりわかりません。
国税庁のホームページは漢字ばかりでクラクラします。
そんなモブ美もひとつひとつ壁を乗り越えて、今年で経理10年目になります。
毎日一歩ずつ、小さな成長かもしれませんが積み上げていけば必ず大きな成果に繋がります。
大変なこともあるかもしれませんが、経理職の需要の安定感は抜群です。
コメント