経理は専門用語が多く、覚える業務も幅広く大変です。
筆者は30歳未経験で経理に転職しましたが、物覚えも悪く経理に慣れるまで1年以上かかりました。
正直、毎日「もう辞めたい」と思いながら出勤していました。
そんな辛い経験を乗り越えて、経理で10年以上働いています。
だからといって「あなたも我慢して乗り越えよう!」と言うつもりはありません。
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてほしいことがあります。
経理を辞めてしまって後悔しないように、経理を辞める前にチェックしてほしいポイントをまとめました。
経理を辞めて異業種に転職するか、経理を続けようか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
経理を辞める前にチェックしたい6つのポイント
経理を辞めたい人にチェックしてもらいたい6つのポイントがあります。
以下のポイントをチェックすることで、あなたが経理を辞めたい理由が、
経理に適性がないか、今の会社に適していないか、どちらに当てはまるかが明確になります。
残業が多い・休めない場合
残業が多い・休めない原因は、業務フローに問題がある可能性があります。
残業が多い会社には、だいたい決まった特徴があります。
- 人手不足
- IT化が進んでいない
- 古いやり方を変えようとしない
経理業務の自動化・効率化が追い付いていない会社は残業が多いです。
クラウドサービスを活用した経理業務の効率化で、出勤せずに完結できる会社も増えています。
残業が多く休めないのは、あなたが「経理に向いていないから」ではありません。
残業がない別の会社の経理に転職を検討するのも選択肢のひとつです。
働きやすさは会社によって全然違うよ
人間関係が合わない場合
人間関係は、相性が合わない人がいても当然です。
どうしても改善できない人間関係がある場合は、別の会社の経理として新しいスタートを切ることも検討しましょう。
ただ、辞めてしまう前に人事部や上司に相談することも大切です。
とはいっても壊れた人間関係は簡単には戻りません。
どうしても解決策が見つからない場合は諦めて転職を考えたほうがいいです。
次の職場でも同じ問題が起きないように、転職エージェントなどを使って転職先の会社をよく調べることが大切です。
合わない人と毎日何時間も仕事するのは辛いよね
ミスが多くてつらい場合
よく「経理はミスが許されない」といわれますが、あれはウソです。
実際、どんなベテラン経理部員でもミスはあります。
- 素直に謝る
- ミスに対処する
- 二度と起こらないよう対策する
この3つができれば経理として十分やっていけます。
ただ、次のような場合は別の会社に転職を考えたほうが良いかもしれません。
- ミスが原因でパワハラにあっている
- ダブルチェックする体制が整っていない
- 残業で睡眠時間が足りず集中できない
ミスをしても、すぐに報告して対処すれば大丈夫
税務や会計の勉強がつらい場合
経理は勉強が好きな人にとっては最高ですが、新しい知識を身につけるのが苦痛な人には向いていない仕事です。
経理の仕事は税務や会計の知識が不可欠です。
改正される法律にもついていかないといけません。
難しい専門用語が苦痛で勉強する気にもなれない人は、経理を辞めて異業種に転職するのがおすすめです。
ただ、1年未満で経理を辞めるのはおすすめしません。
経理にはどうしても「慣れ」の期間が必要です。
経理の仕事の全体像を掴んでしまえば「こんなに簡単なことだったのか」となるケースも多いですよ。
異動できるなら希望を出してみるのもありだよ!
デスクワークがつらい場合
経理の仕事は一日中座りっぱなしになりがち。
デスクワークがつらい人は異業種に転職したほうがいいです。
じっとしていられない!という人には経理は向いていないかもしれません。
会計事務所は外回りがあるから良いかも…と思われることがありますが、
客先への訪問はなく、事務所での内勤で入力作業が中心の仕事もあるので選ぶときには注意しましょう。
年収が低くて将来が不安な場合
経理事務の年収は、事務職の中では比較的高い水準です。
ただ、役職や雇用形態によって幅があります。
管理職 | 600~800万円 |
実務経験3年以上~ | 400~600万円 |
新人~実務経験3年以内 | 240~300万円 |
経理は管理職になると給与がグンと上がります。
でも、こう思いませんか?(私は思います)
管理職とかやりたくない!ずっと平社員がいい!
そんな人が経理の仕事で年収を上げるには「儲かっている会社で働く」ことが重要です。
筆者は利益が出ている会社に転職して年収が約2倍になった経験があります。(前の給料が低すぎたのもありますが…)
経理職の年収が低いのではなく、勤めている会社によって年収が変わることは意識しておきたいポイントです。
「経理=年収が低い」わけではないよ
今の仕事にやりがいを感じない場合
経理の仕事は慣れてくると飽きます。
下っ端の経理部員は毎日毎日会計データの入力ばかり……。
たいした実務経験が無いまま転職するのは不安
このような場合はできるだけ早めに転職活動を始めることをおすすめします。
経理は実務経験者が優遇されるとはいえ「何をやってきたか」も重要視されます。
入力業務だけを長年続けていても、キャリアアップできる可能性は低いでしょう。
経理の仕事にやりがいを感じない場合は、
管理会計や財務会計に携わる仕事に転職を考えてみましょう。
どうしても転職には年齢の壁が存在します。
年齢を重ねるほど転職先の選択肢は狭まっていきます。
早いうちに転職して、濃いスキルを身につけることをおすすめします。
経理の仕事が難しいと感じる5つの理由
経理の仕事が難しくてついていけない
経理の実務経験が浅いうちは、自分の能力の低さに悲しくなります。
これは経理初心者のほとんどが感じることです。
あなただけではないので安心してくださいね。
経理の仕事が難しいと感じる5つの理由を解説していきます。
簿記の知識だけでは実務に対応できない
簿記2級を取得して経理に転職した人も多いのではないでしょうか。
でも実際に経理の仕事をしてみると、簿記の知識だけでは実務に対応できない現実に打ちのめされます。
これは経理事務員だけの話ではなく、税理士や公認会計士であっても、業務に慣れるには時間がかかります。
実際、モブ美は会計事務所で働いた経験がありますが、経理実務に苦労している人は多かったです。
それだけ経理は覚える業務や会社独自のルールが多く、経理初心者には難しい仕事です。
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他部署とのコミュニケーションが苦手
経理の仕事は他部署との調整が多く発生します。
- 営業部から請求書が回ってこない
- 期限内に経費精算を提出してくれない
- 他部署からの問い合わせが多くて疲れる
何度もお願いするのが苦手な人には疲れる仕事です。
「経理部うるさい・うざい」と思われてしまうことを苦痛に感じる人もいます。
仕事だからと割り切っていても、辛くて苦しくなってしまいます。
経理の仕事は評価されにくい
実力に見合った評価を得にくいのが経理の難しさの一つです。
経理の仕事は営業部と違って利益に直結しない仕事が多いです。
売上金額などの明確な評価基準がないため、自分では頑張っているつもりでも、思ったような評価を得るのが難しい場合があります。
中には、キャリアアップに繋がる目標を立てたくても、任される仕事は雑務ばかりという人も。
古い慣習を変えられず残業が多い
経理部は保守的な人が多い傾向があります。
経理業務の自動化や効率化を進めたくても、新しいシステムの導入を嫌がる人もいます。
古くからのやり方を守った非効率な業務のせいで残業が減らないケースも多々あります。
業務改善を試みても、面倒くさがられたり鬱陶しいと思われてしまいます。
ITが苦手な上司がいる会社では、苦労している人も多いのではないでしょうか。
地道な仕事からやりがいを見出すのが難しい
経理の仕事は一日中パソコンに向かって過ごす日も多いです。
地味でコツコツとしたルーティンワークが退屈になってくることもあります。
評価に繋がる仕事にも携われず、毎日同じことの繰り返しだと、経理の仕事にやりがいを見出すのが難しくなってしまいます。
経理を辞めるべきか?今の会社を辞めるべきか?
「経理って難しい」と感じると同時に「経理に向いていない」と思ってしまう人も多いです。
頑張って簿記2級に合格して、転職活動も苦労したけど、
- 実務ってこんなに難しいんだ…
- 続けていける気がしない
こんな風に感じてしまうこともあるでしょう。(モブ美はありました)
ただ、難しくてつらいから経理を辞めてしまうと後悔してしまう場合があります。
経理の実務経験は貴重
経理の仕事は実務経験者が優遇されます。
モブ美の学歴は高卒です。
それでも経理経験を活かしてホワイト企業に転職できました。
経理実務経験者になると、学歴の壁を越えた転職も実現できます。
モブ美の体感ですが、年収が高くて良い会社ほど、
- 心に余裕がある人が多い
- 残業が少ない
- 年収が高い
- 陰湿な人が少ない
このような傾向があります。
経理の実務経験は可能性を広げてくれます。
モブ美の経験が経理を考え直すきっかけになれば嬉しいです。
転職のリスク
経理の経験を捨てて異業種にゼロからチャレンジするにはリスクもあります。
どんな業界も未経験の転職は難易度が高いです。
ゼロから資格を取ったり転職活動をしているうちに、どんどん年を取っていきます。
年齢の壁はどうしても転職活動について回ります。
転職活動に時間がかかるほど不利になりやすいことは念頭に置いておきましょう。
精神的に限界なら会社を辞めよう
経理の仕事は真面目な人ほどストレスを感じやすいです。
数字を扱う仕事だから、完璧主義にもなりがち。
嫌な人間関係に囲まれて長時間のデスクワークなんて気が狂いそうになりますよね。
あなたの健康が何より大切です。
精神的に限界を感じる前に、会社を辞める準備を進めましょう。
辞めると言えずに悩んでいる人は、退職代行を使ってみるといいですよ。
わたしNEXT
問い合わせに担当してくれる人も基本的に女性です。
会社の人と会うことなく退職手続きを進められます。
相談は無料です。
問い合わせしたら、いきなり退職手続き開始!ってわけじゃないので安心してください。
相談しているうちに「やっぱり今のまま働いてみようかな」と思うかもしれません。
「やっぱり退職しません」と言っても相談料はかかりません。
どちらの道を選択しても間違いではありません。
ただ、あなたが後悔しない道を選べることを願っています。
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