自動化やデジタル化が進む現代。
AIの進化により簿記や会計の仕事がなくなることが懸念されています。
ただし、単純なデータ入力作業などが減るだけで、経理事務自体が不要になるわけではありません。
この記事ではAI時代の経理事務員が身につけるべきスキルについて考察していきます。
簿記の仕事がなくなると言われる理由とは
AI(人工知能)の技術はすでに会計ソフトでも使われ始めています。
多くの会計ソフトには、AIが勘定科目を学習し、適切な勘定科目を提案する機能が備わっています。
これらのAI技術の進化により、人の手による簿記業務がなくなっていく可能性があります。
簿記の仕事は完全になくならないかもしれませんが、自動化による人員削減や給与・賃金の減少が避けられない可能性があることは事実です。
10年後にAIによってなくなるといわれている仕事
- 一般事務
- 翻訳
- レジ業務
- 運転手
- 銀行員
- 不動産仲介業
これらの業務は、容易にマニュアル化やパターン化ができるため、AIによって代替される可能性があります。
その理由には、AIが得意とする機能が背景にあります。
AIが得意とする分野
- 自然言語処理
- 画像認識
- 音声認識
- パターン認識
- データ解析
- 予測モデリング
AIは過去のデータの収集や処理能力が非常に高く、統計やテキスト解析が非常に得意です。
そのため、経理や一般事務の定型業務はAIにより自動化されていく仕事と言えます。
AIが発展してもなくならない仕事とは
- 教員
- 医療関係者
- 営業
- コンサルタント
- データサイエンティスト
- カウンセラー
- 芸術家
- デザイナー
これらの仕事もAIの発展によって、一部の業務が自動化される可能性は十分に考えられます。
しかし、高度なコミュニケーション能力が必要とされる仕事はAIが発展してもなくなる可能性は低いです。
AIが発展してもなくならない仕事の特徴には、AIが苦手とする分野が大きく関係しています。
AIが苦手とする分野
- 芸術やデザイン
- 新製品の開発
- 研究開発
- 不確実性の高い業務
- 直感的な判断
- 感性が必要な分野
- 柔軟で臨機応変な対応
- 複雑で不確定な情報に対応すること
コミュニケーションや対人関係の構築といった人間的な要素が強く関わる分野も、AIが苦手とする分野です。
人間にしかできないことってたくさんあるね!
AIによって奪われる経理の仕事
- 伝票の入力や帳簿の記帳
- 請求書の処理や支払い管理
- 給与計算や社会保険料の計算
- 在庫管理や棚卸し作業
- 財務分析や予算管理
このような定型的な処理作業は、AIの得意分野です。
そのため、AIによる自動化や効率化が進むことで、人間が行う業務は減少する可能性があります。
AIが発展してもなくならない経理の仕事
AIが発展してもなくならない経理の仕事には以下のようなものがあります。
- 経営戦略の立案
- 戦略的な意思決定に関わる業務
- 法的・税務的な観点からのアドバイス
- 顧客との契約や支払いに関する交渉
「財務分析や予算管理」といった計算業務はAIが取って代わるでしょう。
しかし、財務分析結果からデータの背景や意味を理解し、経営戦略に活かすことは人間にしかできない重要な業務です。
AIの出した結果をどう活かすのかは私たち人間に委ねられています。
- 専門的な知識
- 判断力
- 洞察力
- 戦略的思考力
これからの経理にとって、人間独自の能力を伸ばすことが不可欠です。
財務分析を読み解く力を身につける
データや数字の背後に隠されたストーリーや重要性を理解することは、AIがまだ及ばない分野です。
財務分析において、AIと人間の洞察力が融合することで、今まで見逃されていた価値ある知見が生まれる可能性があります。
私たち人間は、その洞察力や創造力を活かし、AIと共存していくことが求められています。
気軽にどうぞ♪