「経理」という安定した仕事に憧れて転職したけど、実際に働いてみると思っていたのと全然違う!
経理の転職やめておけばよかった…
と後悔する人もいます。
筆者は30歳のとき未経験から経理に転職しましたが、「経理やめておけばよかった」と思う時期もありました。
そんな筆者も、つらい時期を乗り越えて今年で経理10年目になります。
そこで、長く経理の仕事に携わってきた筆者が、経理に転職すると後悔する理由や、経理で働くメリットについて解説します。
経理に転職を考えている人はぜひ最後まで読んでみてください。
経理に転職して後悔した7つの理由
経理事務の仕事は、パソコンに数字を入力するだけだと思っていると後悔します。
職業訓練や簿記スクールでは習わなかった法律や会計の知識がバンバンでてくるから大変です。
でも、大変なのは最初だけです。
知識とスキルが身についたら、経理の仕事はどんどん楽になりますから安心してください。
経理の実務経験を積んでいくと、転職先に選べる会社の選択肢も広がるのも経理の仕事の魅力のひとつです。
①同じことの繰り返しでやりがいがない
経理の仕事はやりがいがなく、つまらない単調な作業が多いです。
クリエイティブな要素は一切なし。
毎日データ入力や書類の整理など、同じことの繰り返しで飽きてきます。
感情の起伏もなく、黙々とした作業に耐えるだけで、何かを成し遂げている実感もありません。
経理の事務スタッフレベルでは、スキルアップは望みにくい仕事です。
ただルーティンワークをこなすだけの仕事で、自分の将来が不安になってきます。
でも管理職とかやりたくない!というジレンマがあるよ
②繁忙期が忙しくて休めない
経理の仕事は「月次決算」や「年次決算」などの繁忙期があります。
期日が決まっている仕事なので、普段はのんびりしている経理部も繁忙期には残業が増えがちです。
取引先や他部署から必要な資料を集めたり、日々の仕事に加えてたくさんの業務が押し寄せてきます。
育児や試験勉強を両立している人は仕事との両立が難しい時期です。
でも最近は、AIやIT技術の進歩のおかげで、経理業務の負担も減ってきています。
とはいえ、まだまだアナログな会社も多いです。
コロナ禍でも印鑑を押すためだけに出勤したという人をたくさん見てきました。
転職先の会社選びでは、デジタル化に対応しているかリサーチしておきましょう。
リモートワークできる経理の求人も増えたよ!
③経理の仕事は評価されにくい
経理の仕事は、直接的に会社の売上を増やすことはできません。
日々の営業活動をサポートする「間接部門」としての業務がメインになります。
営業職のようにガンガン稼いで会社に貢献!という華やかさはありません。
数値で測れる評価基準も少ないのが経理の特徴です。
そのため、他の部署よりも評価されにくい存在になりがちです。
でも、経理は会社にとって欠かせない重要な役割を果たしています。
例えば、予算管理や税務申告など、経理の仕事が正確に行われることで、会社のリスクを最小限に抑えることができます。
経理は、目には見えない部分で会社の発展を支える大切な仕事です。
筆者は他の部署より昇給額が少なくてつらかったよ…
④会計の専門知識を覚えるのが大変
経理の仕事には専門的な会計知識が必要です。
会計の専門用語や税法など、覚えることの幅広さにぐったりします。
初めて経理に携わる人にとっては、もはや暗号です。
しかも、税法や会計のルールは変化していくため、最新の情報を追いかけ続けなければなりません。
経理の勉強に終わりはありません。
カバーしなければならない分野が多すぎて、正直つらい仕事だと感じるかもしれません。
経理は勉強が苦手な人にはつらい仕事だよ
⑤他部署から嫌われる
経理は予算や支出に厳しいため、他の部署から嫌われがちです。
ルールに厳しくて、ちょっと手続きを間違えただけで経理部員に激怒されたという声も。
「経理部員って怖いし偉そうだし性格悪いよね!」と他部署から嫌われることもあります。
コミュニケーションが上手くいっていないせいで険悪なムードになってしまいます。
そのせいで他の部署から嫌がらせを受けたり、陰口を言われることもあるのも事実。
予算の管理は会社にとって大切な仕事ですが、他の部署から理解されにくい側面があります。
筆者がいた会社は備品すらまともに買ってもらえなかったよ
⑥業務量のわりに給料が安い
経理の仕事は、一般的な事務職の中では高いほうです。
それでも、社内の他の部署と比較すると給料は低めです。
経理は会社にとって重要な仕事なのに、売上を生まない経理部は会社への貢献度が低く見られがちです。
繁忙期には残業も多く、他部署との調整も多いためストレスもたまります。
こんなに大変な仕事なのに!なぜ給料が低いんだ!と嫌気がさします。
でもノルマがある仕事は苦手で営業には転職したくない…(涙)
⑦AI技術の進歩で将来性が危ぶまれている
AI技術の進歩は、経理の仕事にとってかなりの脅威です。
AIによって経理の仕事は簡素化されつつあります。
人間がやる必要がある業務は以前に比べて減ってきています。
何人ものスタッフを雇って行っていた業務も、1~2人でこなせるようになりました。
AI技術を導入する企業が増えることで、経理の求人市場は狭まっていく可能性があります。
とはいえAI技術はあくまでもツールです。
最終的な判断や目視での確認は人間が行います。
今まで以上に専門的な知識と経験のある人材が求められ、経理求人の競争率は高くなっていくでしょう。
今のうちに「デキる経理部員」になっておこうね!
経理をおすすめする理由と7つのメリット
経理やめとけってこと!?
脅すような内容を書いてしまいましたが、経理で働くメリットはたくさんあります。
筆者もなんだかんだ10年間経理の仕事を続けてこれたのは、メリットの方が大きかったからです。
「長く働ける事務職」ですし、事務職の中では給料も高めで食いっぱぐれないコスパの良い職業です。
①閑散期は暇すぎて天国
経理の閑散期は暇すぎて天国です。
日常業務も慣れてしまえば数時間で終わってしまうため、残りの時間はなんとなくダラダラと過ごして一日が終わります。
経理の仕事は同じことの繰り返しで苦痛ではあるものの、慣れてしまえばサクッと終わらせて定時退社もできます。
むしろ仕事をしているフリをするのが大変なほど経理の閑散期には余裕があります。
閑散期は睡魔との戦いだよ…!!
②ワークライフバランスが取りやすい
経理の仕事は、プライベートと仕事のバランスが取りやすいです。
ルーティンワークが多く仕事内容が予測しやすいため、自分でスケジュール管理しやすいメリットがあります。
ほとんどの仕事は定時に終了し、残業があっても多くても数時間程度で済むことがほとんどです。
スケジュールが立てやすいため、有給休暇も全消化する人が多いです。
家族との時間を大切にしたい人や、趣味を楽しみたい人にぴったりの仕事です。
繁忙期だけは忙しいから調整が必要だよ
③経理実務経験者は転職しやすい
経理の仕事はどの会社にも必要不可欠で、求人も安定していています。
コロナ禍でも「安定した仕事」として人気がありました。
経理は、営業と違って成績が悪いからといて評価を下げられる仕事ではありません。
実務経験を重ねるほど転職市場の評価も高まります。
経理は長く働くことで価値が高まっていく職業といえます。
ゆったりと長く働いていきたい人に最適の仕事です。
万が一リストラにあったとしても、経理を必要とする会社は無数にあります。
転職しやすいというメリットは大きな心の支えになりますよ。
どこでも食べていけるという自信は絶大な安心感があるよ
④専門的な会計知識が身につく
専門的な会計知識は転職市場でも有利になるスキルです。
経理の実務経験を積むほど、さまざまな事例に対処するレベルが上がっていきます。
経理の仕事をしている人の中には、キャリアアップのため税理士試験や社会保険労務士試験を目指す人も多いです。
経理はまさに「手に職」といえる仕事です。
知識を身につけることは、あなたにとってマイナスになることはありません。
長く働ける、デキる経理になるために努力することが安定した職への近道です。
年齢を重ねてもずっと働ける仕事だよ
⑤会社の全体像を把握できる
経理で働くメリットの一つに会社の全体像を把握できることがあります。
経理の仕事は、予算や財務報告書の作成など、会社のお金の流れに関わる業務を担当します。
そのため、会社の全体像を数字で把握するスキルが身につきます。
会社全体のビジネスモデルや戦略についての理解も深まります。
財務諸表を分析できるスキルは、個人で行う投資にも役立つメリットがあります。
会社の経営成績や財務状況を把握できるようになるよ
⑥会社に絶対必要な存在になれる
財務や税務の専門知識を持つ経理スタッフは、会社にとって絶対に必要不可欠な存在になれます。
会社の資金調達や予算管理などを担当し、経営陣にも提言できるような人材はどこへいっても食いっぱぐれません。
財務や税務の専門知識を駆使し、会社の根幹を担うことができるのは経理の仕事の醍醐味です。
会社経営の成功を左右する重要なポジションはやりがいのある仕事です。
経営に関わる仕事はやりがいを感じるよ
⑦知識やスキルを証明できる資格がある
経理には、取得することで知識やスキルを証明できる資格がたくさんあります。
中でも代表的なのが、日商簿記検定です。
- 税理士
税金関連法規や会計の専門知識を証明する資格です。
- 公認会計士
企業のお金の状態を正確に評価し、法律に従って報告することができる資格です。
- 経理・財務スキル検定(FASS検定)
資産・決算・税務・資金に関する幅広い知識やスキルを問う資格試験です。
経理の仕事は、実務経験と資格を身につけることで、自分のスキルをアピールしやすくなるメリットがあります。
転職や昇進の際には、経理の資格が有利に働く会社もあります。
積極的に取得していきたいですね。
資格手当が出る会社もあるよ
知らないと後悔する!?経理の転職で知っておくべきこと
経理は入社する会社によって天国か地獄かが大きく変わります。
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- 残業あたりまえ!家と会社の往復だけで疲弊
- 資格や経験もあるのに手取り20万円以下
天国のような経理で働くには、経験やスキルよりも大切な要素があります。
それは、良い会社にはいれるかどうかです。
ここでいう良い会社とは、儲かっている会社です。
良い会社に入れるかどうかが、天国と地獄の分かれ道です。
儲かっていない会社に入社してしまうと、あなたがどんなに経験豊富で能力が高くても給料は低いでしょう。
経理の仕事は「どこで求人を探すか」が将来を決めます。
ハローワークはブラック企業を引き当てやすいことで有名です。
リクルートなど有名な転職エージェントは営業職やIT職ばかりで経理の仕事は見つかりにくいです。
では、私たちはどこで求人を探せば天国のような経理を見つけられるのか?
その方法は経理専門の転職サイトを使うことです。
経理特化の転職エージェント【ヒュープロ】は好条件の仕事を見つけるために登録しておくべきです。
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他の人は、あなたよりもスキルや経験がないのに、年収が高く好条件で働いていることもあるんです。
理不尽な思いをしないためにも、良い求人情報を知ることです。
情報を得ることは、あなたの人生を左右する重要なポイントです。
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新しい情報は、あなたの仕事運にどんどん良い流れをもたらしてくれますよ。
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おわりに
経理に転職しようと思った理由は、安定した仕事に憧れたからでした。
でも実際に働いてみると大変なことも多くて、転職したことを後悔した日もありました。
でも、経理には働くメリットの方が多かったと感じています。
事実、筆者は10年間経理で働いていますから。
何度か転職経験がありますが、仕事に困ったことは一度もありませんでした。
どうなっても仕事に困ることはないという安心感は、筆者にとって最高の精神安定剤です。
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